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母の日はどうして第2日曜日?

母の日は、日本を含む多くの国で毎年5月の第2日曜日に祝われています。今年の母の日は5月12日の日曜日です。

母の日はアメリカの南北戦争時代の1860年代に「Mothers Day Work Club」というボランティア団体を結成し、負傷兵のケアに尽力した、アン・ジャービスさんという女性が、1905年に亡くなった後、娘さんのアンナ・ジャービスさんが追悼集会を開催したのが5月の第2日曜日に母親に感謝の気持ちを伝える風習になったと言うのが通説です。

一方、イギリスやアイルランドでは、「Mothering Sunday(マザリング サンデー)」と呼ばれる日があります。これは、イースター(キリストの復活祭)の3週間前の日曜日で、昔から母親に感謝の気持ちを伝える日とされていました。子供達は、この日に里帰りして洗礼を受けた教会に行き、プレゼントをしたそうで、これが母の日の原型になったとも言われているようです。


日本では、明治時代の終わりから大正時代にかけて母の日が始まりました。1931年には皇太后のお誕生日3月6日が「母の日」とされ一般的になりましたが、第二次世界大戦後にアメリカ文化乃影響で5月の第2日曜日になったのです。


母の日にカーネーションを贈る風習は、アンナ・ジャービスさんが亡き母の祭壇に白カーネーションを飾ったのが始まりとされています。


因みにカーネーションとはどんなお花でしょう?学名は、Dianthus caryophyllusナデシコ科ナデシコ属。原産地は南ヨーロッパ、西アジアです。和名を阿蘭陀石竹(オランダセキチク)、阿蘭陀撫子(オランダナデシコ)、麝香撫子(ジャコウナデシコ)と言い、英名はcarnation、Clove pinkです。通常は4~6月が開花期で、花言葉は「純粋な愛、感動」です。

カーネーションの栽培の歴史は古く、古代ギリシャ・ローマ時代までさかのぼるようです。その当時のカーネーションは鑑賞するためだけでなく、食用としても使われていました。日本では明治時代の終わりに東京で栽培が始まったと言われ、全国に広まったのは大正時代になってからでした。


現在では、年間を通じて楽しむことができるカーネーションですが、実は国内での栽培時期は大きく分けて2タイプあります。愛知県や兵庫県に代表される暖地型と、長野県や北海道の寒地型の2通りになります。暖地型は、春(6月)に定植し、夏の間に育成、秋(10月)~翌春(5月)までが出荷シーズンとなります。一方で寒地型の場合、春(5月)~秋(10月中旬)にかけて出荷シーズンとなり、暖地型とは逆のシーズンで出荷サイクルを組んでいます。この2タイプの栽培スケジュールによって皆さんが年間を通してカーネーションを楽しむことができるようになっているのです。カーネーションの生産現場においても作り手の高齢化や担い手不足といった課題は小さくありません。生き物のお世話には人の手間暇がつきものですが、より効率的に進められるようにIT化やDX化を推進しようとしているのだそうです。


母の日には沢山の可愛いカーネーションが並びます。お花保ちもバツグンのカーネーションを第2日曜日、12日の母の日に、選んで贈ってみて下さい!

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