朝早く起きて市場へお花を仕入れに行くのは大変ねと言われます。もちろん眠い日もありますが、楽しみも沢山あるのです。
私が仕入れに行く大田市場は、魚で言う所の築地、(あ、今は豊洲ですね)みたいな日本一の市場です。だから、日本中、海外からも、1番良い花が集まります。
市場には、その日の逸品のような綺麗な花や、知らない可愛いお花に出会ったり、足を運ばないと出会えない、素晴らしい出会いがあるのです。
昨日の出会いは、この芍薬‼️
名前は、「チョコレートソルジャー」
濃い紫色の花びらが美しく、上品に咲く芍薬です。
「わー❤️綺麗❣️」
思わず声に出してしまったら、
仲卸の山下さんが、目をキラキラさせながら(大体この人はいつも目をキラキラさせている)「ね❤️綺麗でしょ⁉️」と、ニコニコ。「写真撮らせて」と頼んだら何故か「僕も撮って」と言うから、可愛いく撮ってあげました。🤣🤣
プランツパートナー 山下氏
山下さんは、私のかつての職場の担当者だったから長く知っている人。市場には、長いお付き合いの方々が、他にも沢山居て、急なオーダーや特別なお花のご用意では助けてもらったり、教えてもらう事も沢山あります。
芍薬は咲くのが早いので、今日は使うアテが無く、買えなかったけど「また、何かの時に使いたいなー」と言うと、「そういう時には、無いんだよなぁー‼️」と言うから、笑った!そうそう、そうなのよねー。
だから、やはり花は出会いなのです。
今の時代、もちろんお花の仕入れはネットでできるし、朝早くから市場へ行かなくてもできます。そんなお花屋さんが増えている中、私がこだわって市場へ足を運ぶのはこんな出会いを大切にしているからなんです。
GINKGOは何でもある花屋さんではありません。いきなりカサブラカと言われても無い花屋。だけど、その日の逸品を揃えています。他店さんと比べて花持ちが良いと言われるのも、先輩花屋さんが「良い花しか無い!」と、目を剥くのも、この朝のひと仕事があるからなんです。
だって同じバラでも、品質によって美しさも、保ちも全然違うのです。せっかく贈られた花束がさっさと枯れてしまったら悲しいですよね?
GINKGOは、関西や地方からもお花のご注文をいただく事が多く、昔は送料かけてお送りするのがなんだか申し訳ない気がしていました。
でも、実は地方の花市場にはそれほど良い花が集まらないのを知り、(農家さんが良い花は需要があり、1番高く値段が付く大田市場へ出荷するから。八重洲の魚と一緒です。)しかも、特別なお花は、大田市場から、地方市場へ配送されるのでかえって高くなるらしいのです!?
それなら、宅配送料も都内と地方で数百円しか変わらないし、絶対にGINKGOから贈らせていただいた方が良いなと自信が持てるようになったのです。
〜〜〜ところで、芍薬と牡丹の違いわかりますか?
牡丹
とっても似ている花ですが、実は牡丹は切り花としてはほとんど流通しません。
この時期に花屋さんを彩っているのは、芍薬です。
牡丹はの方が時期は少し早く、4月から5月に咲き、満開を迎える時期は5月から6月です。芍薬は牡丹よりも少し遅く、5月から6月に咲き始めます。
わかりやすいのは、葉の形で牡丹の葉はツヤがなく、ギザギザした切り込みが入ったような形をしています。芍薬の葉は細長く、少し丸みを帯びており、厚くツヤがあります。
つぼみの形もちがいます。牡丹のつぼみは先が少し尖っていますが、芍薬のつぼみは丸く、蜜が出てベタベタしています。
牡丹は落葉低木で、枝分かれし横に広がりながら木の形を作ります。芍薬は多年草で、まっすぐに育ち、茎先に花を1つ付けるのが特徴です。
そして、花の散り方にも違いが。牡丹は1枚ずつ花びらが散り、次々と落ちます。芍薬は花がまるごとボトッと大胆に落ちます。だから、好きなのに怖くて仕入れられない💦💦 欲しい方は注文してね!
因みに牡丹も芍薬も、英語で書くとpeony。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花と言うくらい、日本人は昔からどちらのお花も区別して、愛してきたんですね。
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