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12月、松だけの日曜日。お正月の準備が始まっています。



12月も中旬、すっかりクリスマスムードで街は賑わっていますが、 

実は着々と、来年のお正月に向けての準備が始まっています。

今年は12月9日の日曜日に松市が行われました。

16日は千両の競りが行われます。

普段、市場は日曜日お休みなんですが、この日は太田市場は全て松で埋め尽くされます。その数は87万本、どこまで行っても松、松です。



松市に出される松は、全てお正月の飾り付けや、縁起物に使われます。

松の種類も、門松、若松、大王松、蛇の目松、根引松、五葉松、三光松と様々な種類があります。

門松は、年の神を迎え入れる玄関の飾り付け。

若松は、タネ巻いてから3~4年の松で、葉の色が明るく根付きの状態です。

大王松は、松の中で一番葉の長い松で、お正月飾りに使われるフサフサと長い葉の松です。

蛇の目松は、葉にクリーム色の斑点が入った松です。

根引松は、若松に半紙と水引を巻いた、お正月の松飾りです。京都では玄関で二つを対にして飾り付けてあるのをよく見ます。

五葉松は、針状の葉が5枚ずつ束につくのが特徴です。しめ縄飾りに使われます。

三光松は、苔がついた老木の枝で、長寿と健康のシンボルとして、迎春の生け花に使われます


新年を迎える準備として、盛んに松が使われるのは、一年を通して常緑で生命のシンボルとされてきた歴史があります。また、神事では、歳神様を迎える依り代となります。


松の語源は、万葉集などでは、「待つ」の掛詞として使われていいることから、長寿の象徴である常緑樹の松には、神が宿ると言われ、その神が木に宿るのを「待つ」ということで、「まつ=松」になったと言われています。

松は、木+公です。公は開いている様子を意味していて、針葉樹の葉が光に透ける様子を表しています。

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