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スイスのクリスマス事情  フラワーショップとクリスマスマーケットの違いとは。



いよいよクリスマスシーズン真っ盛りになってきましたね!ふと、私がスイスで修行していたときのことを思い出しました。


私が修行していたお店は、ライン川の終点ボーデン湖のほとり、クロイツリンゲンと言うドイツとの国境に接する小さな街のお花屋さんでした。オーナーフローリストのフランシスカは、私とそんなに歳は変わりませんが、とても優秀な名の知られたフローリストでお客様は遠い街からも彼女のお花を求めて来てくださるようなお店でした。


日本語で「花の部屋」と言う名前のフランシスカのショップ。



スイスでは、いわゆる日本では「お花屋さん」とひとくくりで言われるお店が2種類あります。


フローリストは専門の学校を出て国家資格が必要なので、日本みたいに誰でもがなれるわけではありません。そのようなフローリストさんが経営しているフラワーショップは専門的なテクニックによって束ねてあるブーケ、アレンジメント、花鉢や観葉植物はポットとセットになってデコレーションされてトータルで売られています。つまり、どの商品にもフローリストさんのデザインが加えられています。花や植物だけではなく、家具やリネンやクッション等インテリアのセレクトショップのようになっているお店も沢山あります。


もう一つのお花屋さんは、ガーデナーさんがやってるお花屋さんです。これは直営店のようなもので、簡単にお花を束ねたものや、花苗や植木等を売っています。日本の園芸店とバケツにお花を並べて売っているようなお花屋さんをミックスしたような感じです。


クリスマスシーズンになると、フローリストさんのフラワーショップは展示会を催します。週末などに期間を設けて受注会を開催するのです。


お客様は、それぞれお気に入りのフローリストさんの展示会に行き、好みやインテリアに合わせたリースやテーブルデコレーションなどをオーダーします。有名なフローリストさんの展示会には、たくさんのお客様が来ます。


フローリストは展示会用にテーマやデザインを決めてインビテーションを出したり、材料を揃えてたくさんのリース(クランツ)やデコレーションの新作を作り、展示会が終われば、お客様のオーダーメイドの商品を作るので、めちゃめちゃ忙しいシーズンです。


いわゆる皆さんがご存知のクリスマスマーケットとにはガーデナーさん達のお店が出ます。クリスマスツリーやリースもデザイン性のあるものではなくて、簡素な大量生産のリースが沢山売られています。クリスマスマーケットは、街によっていろんな規模がありますが、沢山の屋台が出て(クリスマスと関係ない商品を売っているお店もあります)焼き栗を食べたり、ホットワインを飲みながら、それらの屋台を巡るのが冬の楽しみなのです。

話がそれるようですが、私が肩書きを「フローリスト」としているのも、野菜のように花や植物を売っているわけではなくて、ライフスタイルに合ったデザインをテクニックを加えている商品がGINKGOの花や植物だからなのです。

GINKGOでも、もちろんクリスマスリースやアレンジメントのオーダーを承っています。毎年リースをご注文いただくお客様もあります。本格的なヨーロッパスタイルのリースやアレンジから簡単なリースもご用意していますのでお気軽にお立ち寄りください。


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