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ミツマタ君 早春の粋な花木


GINKGOはヨーロッパスタイルと言っていることもあって、お店には洋花が多いですが、私、山岡自身は和の花も大好きです。特にこの季節は、とっても素敵な花木が多くなる時期でワクワクする季節でもあります。


代表的なものだと、桜や桃、梅などがありますが、それ以外にも素敵な花はいっぱいあります。


その一つ、ミツマタは日本の野山に自生し、古くから和紙の原料として利用されてきた落葉樹です。

ちょうど今頃、早春に枝の先に花が咲き、その後に同じ場所から3本の枝が伸びます。このため、ミツマタの枝は常に3本セットで先端が3つに枝分かれしている、とても面白い植物なんです!

名前も、だからミツマタ😆



秋になると葉を落とす落葉性の樹木で、大きく育っても1~2メートルとコンパクトサイズです。

早春に咲く花は蜂の巣のような独特な花姿で、下を向いて咲くところにも風情があります。花の観賞価値も高いため、庭植えだけではなく鉢植えや盆栽でも人気があります。


ミツマタは古くから私たち日本人の生活に密着した樹木で、いまでも高級和紙の原料として利用されています。ミツマタの樹皮から作られた和紙は丈夫で光沢があり、高級感のある紙を作ることができます。なんと、私達が日常生活で使う紙幣もミツマタを原料として作られているのです。


ミツマタの生産は高知県で盛んで、四国の野山にも自生が多く見られます。日向から日陰まで、さまざまな場所で育てることができ、水はけがよく、肥沃な土壌を好みます。実はGINKGOのお店の目の前の横断歩道渡ったところの街路樹にもミツマタ君が居ます。


ミツマタの花言葉は「強靭(きょうじん)」「肉親の絆」ポジティブで力強い意味が込められています。 「強靭」はミツマタの樹皮が頑丈で丈夫なことを象徴し、困難にも立ち向かえる強さを表しています。 「肉親の絆」はミツマタの枝が必ず3つに分かれることから、家族や親子の絆の強さを表現しているようです。


花言葉はなんだか重々しいですが、姿は、とても軽やかで清楚な愛らしさを持っている粋な花材です。出回る時期はとても短いのですが、もしどこかで見かけたらお部屋に飾ってみてください。

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